むし歯対策で気をつけたいのが食生活です。間食の回数など、毎日の習慣を見直してみましょう。
お口の病気としてとても身近なのが、むし歯。多くの方がむし歯になった経験があるのではないでしょうか。
むし歯はなるための条件があり、「口の中に住みついた虫歯菌が糖分を栄養に、酸を出して歯を溶かす(脱灰する)」という原因もはっきりしています。つまりそこを注意すれば、予防が可能な病気なのです。こちらでは生活習慣の面から、むし歯予防を考えていきたいと思います。
むし歯対策で気をつけたいのが食生活です。間食の回数など、毎日の習慣を見直してみましょう。
むし歯を遠ざけるためには、お口のなかを中性に保つ必要があるのですが、食事のたびにお口のなかは酸性に傾いてしまいます。食後、しばらくすると唾液が酸性を中和してくれるので、むし歯対策では「唾液が酸性を中和する」ための時間をつくることが大切です。そのため、時間を決めず何回も食べものを口にしてしまう「だらだら食い」はNG。
お口のなかが乾くと、むし歯菌は繁殖しやすくなります。よく咬んで食べることを意識し、だ液の分泌を促すことで、むし歯になりにくくなります。
眠っている間は、だ液の分泌量が減るため、むし歯になりやすくなります。食後はもちろん、寝る前の歯みがきには特に注意し、丁寧にみがくようにしましょう。
お子さんが大好きなおやつ。一食にたくさんの量を食べられない小さなお子さんにとっては、大切な食事にもなります。むし歯をつくりにくいおやつのポイントを知り、上手なおやつ習慣をつくってあげましょう。
甘みの強いものは控えめに!
食の好みは、3歳までに決まるとも言われています。
糖分はむし歯をまねくもと。「チョコレートやアメなど糖分が多く含まれているお菓子は控えめにしましょう。
飲みものはお茶や水に!
ジュースやスポーツドリンクは糖分が多く含まれ、習慣的に飲んでいるとむし歯になりやすくなります。
与える回数を決め、ふだんはお茶や水にしましょう。
むし歯になりにくいおやつを選びましょう!
おやつというと「お菓子」だと思い込んでいる方もいますが、おにぎりや、さつまいもなどの野菜もおやつになります。
またお菓子のなかでも、砂糖をたくさん使ったものより、おせんべいやクラッカーなどむし歯になりにくいものを選びましょう。また、キシリトール入りのガムなども良いでしょう。
むし歯には、なりやすい人となりにくい人がいます。それは食生活やケア習慣のほか、もともとの食生活(間食など)が影響するためです。あなたの「むし歯危険度」をチェックしてみましょう。
最後に、むし歯を予防するための条件を確認しましょう。
お口のなかの状態は日々変化しますが、自分自身では見ることができないもの。しっかりしているつもりでも、「したつもり」のケアになってしまうことも。歯の健康を守るには定期的に歯科医師の診察を受け、適切な予防方法の指導を受けることが重要です。